釈迦如来坐像/光背 法隆寺金堂

飛鳥時代 銅造・鍍金 〈国宝〉

飛鳥彫刻を代表するこの像は法隆寺金堂の本尊。光背の銘文から聖徳太子の菩提のため、推古天皇31年(623)に造立された止利仏師の作であることがわかる、いわゆる止利様式の基準となる作品である。面長の顔立ちに杏仁形と呼ぶ見開いた目、三角様の鼻に、半月形に口元を吊り上げた口など、中国北魏時代の様式を起源とするものであることを物語るが、これに日本的な細やかさを加えて、厳しさの中に暖かいほほ笑みを感じさせる。
〈仏像解説〉小川光三
〈写真提供〉飛鳥園

[ 大和路カレンダー2002 ]
Client:奈良県
Supervision:小川光三
Creative Direction:野村裕一
Art Direction:立花幹也
Design:Yellow dog studio
Photo:小川光三(飛鳥園)
Printing:岡村印刷工業

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