薬王菩薩立像 興福寺中金堂

鎌倉時代 木造・漆箔 像高362.0cm(重文)

奈良時代の中金堂は、興福寺伽藍の中心をなす最も重要な施設であった。本尊は、藤原鎌足が造立した釈迦如来像であったが、度々の罹災と復興を繰り返し、現在の本尊は江戸時代の作。脇侍の薬王・薬上の両菩薩は、鎌倉時代の作である。釈迦如来の脇侍には、一般に文殊・普賢の両菩薩を配されるが、薬王・薬上の兄弟の菩薩を置くのは古い様式とされている。奈良時代の乾漆像を連想させる古様の堂々とした巨像で、良く整った豊満な造形が美しい。
〈仏像解説〉小川光三
〈写真提供〉飛鳥園

[ 奈良大和路ポスター2018 ]
Client:奈良県・奈良市・JR西日本・近畿日本鉄道・奈良交通
Art Direction:立花幹也
Design:Yellow dog studio
Photo:小川光三(飛鳥園)
Printing:岡村印刷工業

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