十一面観音立像 海竜王寺

鎌倉時代 木造・彩色・截金 像高94.0cm (重文)

光明皇后が父藤原不比等の邸宅を寺にしたと伝える海竜王寺の本堂の本尊として安置されている。古像にしては珍しく金色の彩色が美しいこの像は桧の寄木造で、慈母を想わせる尊顔の優しさが心を引く。左手に持つ水瓶は金泥を施し、これに挿された蓮華の彩色も美しく、下方に伸ばした右の手は、腰に纏った天衣や華麗な瓔珞と調和するなど、美しいリズムを奏でている。
〈仏像解説〉小川光三
〈写真提供〉飛鳥園

[ 奈良大和路ポスター2016 ]
Client:奈良県・奈良市・JR西日本・近畿日本鉄道・奈良交通
Art Direction:立花幹也
Design:Yellow dog studio
Photo:小川光三(飛鳥園)
Printing:岡村印刷工業

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