伝日光菩薩立像 東大寺
奈良時代 塑造、彩色 像高206.3㎝ 〈国宝〉
本像の服装は菩薩と違い、天部と共通のため、おそらく梵天像であったとされる。土という身近な材料によりながら、神々しいほどの品格を表した技量に感嘆させられる。本像は、合掌する両手の指先にごく目立たないが、適切な修理がなされている。現代の仏像修理は、明治時代に岡倉天心の指導のもと、新納忠之助によって始められた。その基本は修理者の個性を出さないことで、今もその理念は現状維持修理として守られている。
〈仏像解説〉山崎隆之
〈写真提供〉飛鳥園
[ 奈良仏像カレンダー2025 ]
Client:奈良県(ビジターズビューロー)
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Supervision:山崎隆之
Art Direction:立花幹也
Design:Yellow dog studio
Calligraphy:橋村公英(東大寺別當)
Photo:若松保広(飛鳥園)
Printing:岡村印刷工業