不空羂索観音菩薩立像 大安寺
奈良時代 木造・彩色 像高189.9cm (重文)
奈良時代、壮大な伽藍を構えていた大安寺は、その後、火災や地震で諸堂を失い寺の規模も縮小したが、奇跡的に奈良時代の九体の木彫像が今に伝わる。
中でも不空羂索観音は、落ち着きと優しさを醸した表情が魅力的である。その一方で、強く引き結ばれた口元に強い印象を与えている。そこに衆生の救済への確かな意志と覚悟がこめられているように思える。
〈仏像解説〉山崎隆之
〈写真提供〉飛鳥園
[ 奈良仏像カレンダー2023 ]
Client:奈良県(ビジターズビューロー)
〈詳細情報「なら旅ネット」〉
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Supervision:山崎隆之
Art Direction:立花幹也
Design:Yellow dog studio
Calligraphy:河野良文(大安寺貫主)
Photo:小川光三、若松保広(飛鳥園)
Printing:岡村印刷工業